足立区内の生後6ヶ月の男児が3月30日、蜂蜜に含まれていた
ボツリヌス菌が原因の「乳児ボツリヌス症」で死亡したとの痛ましいニュース。
私ははちみつを毎朝食べるのですが、確かにラベルには
「1歳未満の乳児には与えないでください」との注意喚起があり、
一体どんな理由で与えてはいけないのか、気になってはいましたが・・・
加熱してあれば大丈夫なのか?
はちみつ以外にもボツリヌス菌を含む、気をつけなければいけない食材があるか、
症状や乳児に与えてはいけない理由・役立つサイトなど調べてみました。
ボツリヌス菌とは
ボツリヌスの語源はラテン語のbotulus(腸詰め、ソーセージ)であり、19世紀のヨーロッパでソーセージやハムを食べた人の間に起こる食中毒であったためこの名がついた。ハムやソーセージに発色剤として添加される硝酸塩は、発色作用よりもボツリヌス菌の繁殖を抑える目的で使用されている。
ボツリヌス菌が作り出すボツリヌス毒素(ボツリヌストキシン)は毒性が非常に強く、約0.5kgで世界人口分の致死量に相当するため、生物兵器として研究開発が行われた。炭疽菌を初めとする他の生物兵器同様、テロリストによる使用が懸念されている。<引用元:wikipedia>
と、ボツリヌス菌は非常に毒性が強いものだということがわかります。
食品に含まれる可能性があると考えただけで不安になりますが。。
ソーセージやハムに硝酸塩を使う理由については、少し耳にしたことがあるくらいで。
硝酸塩自体もそんなに体には良くないのかな。。くらいの感覚で、
私は積極的にソーセージなどは食べないのですが、
きちんと役目のある食品添加物なんですね。
ボツリヌス症とは、このボツリヌス毒素を含んだ食物を食べることで起こるようで、
腸管外科手術後や大量の抗生物質を服用し、腸内細菌が著しく減少している場合に
発症しやすくなるとのこと。
https://www.youtube.com/
確かに、なぜ乳児限定なのか・・が気になりましたが、まだ内臓だったり未発達なので
抵抗力がないからかな、、と勝手に解釈していましたが、、、
この時期の食べ物には本当に気をつけなければいけないんですね!!
乳児に与えてはいけない理由
ニュースで「乳児ボツリヌス症」と見て、乳児に限った症状なのかと調べたところ
通常のボツリヌス症と異なり、ボツリヌス菌の芽胞を摂取することにより起こる。芽胞は乳児の体内で発芽し、ボツリヌス毒素を作り出す。原因となる食物は黒糖などいくつか考えられているが、蜂蜜について因果関係が明白になっている。そのため、1歳未満の乳児に蜂蜜を与えてはならない(1987年10月20日厚生省通知)。芽胞は高温に耐えるため、一般的な加熱調理では蜂蜜中の芽胞の除去は困難である。この中毒が乳児特有である理由として、乳児は成人に比べ腸内細菌叢が未発達であることや、消化管が短いことから、成人では上部消化管で不活化されるボツリヌス菌が乳児では腸管まで届いてしまうためと考えられる。<引用元:wikipedia>
と、やはり乳児はまだ未発達の部分が多いからのようなので、
成人とは違うということをしっかり認識しなければならないと
改めて考えさせられました。
症状
今回のニュースによると、この乳児は2月16日から咳などを発症。
20日に痙攣と呼吸不全で救急搬送され、28日に乳児ボツリヌス症と診断されたとのこと。
発症の1ヶ月前から離乳食として蜂蜜を混ぜたジュースを1日2回ほど飲ませていたようなので、
少しずつ蓄積されてしまったのか、1度の摂取でたまたまあたってしまったのかはわかりませんが、
当然知らずに与えてしまうことはあると思うので、とにかく心が痛いです。
この他にも症状として・・
ボツリヌス毒素は主に四肢の麻痺を引き起こす。重篤な場合は呼吸筋を麻痺させ死に至る。その他、複視・構音障害・排尿障害・発汗障害・喉の渇きがみられる。一方、発熱はほとんどなく、意識もはっきりしたままである。
乳児ボツリヌス症の場合、便秘などの消化器症状に続き、全身脱力が起きて首の据わりが悪くなる。<引用元:wikipedia>
とのことで、発熱もなく意識もはっきりしているようなので、
風邪などではない気になる症状があるだけでも、何かおかしいと感じたら
すぐに病院に行くのが懸命だと思います。
気をつけるべき食品
原因食品の大半は蜂蜜のようですが、上記の引用部分でもあるように
「黒糖」なども気をつけなければならないようです。
「食品衛生の窓」という東京都の食品安全情報サイトに
原因となりやすい食品やこれまでの事例などを見つけましたので、
こちらも参考にして、是非正しい知識で気をつけていければと思います。
東京都福祉保健局による食品安全情報サイト >>>コチラ
その他、食中毒を起こす菌がいくつか掲載されていますので、
頭の片隅に入れておくだけでも、かなり役立ちそうです。
まとめ
情報のあふれる時代ですので、とにかく正しい知識を身につけるのと、
これは大丈夫かな?と心配になったら必ず調べる・・・
少しでも気になったらやめておく・・・
今回のケースも料理サイトで見たレシピで乳児に与えてしまったようなので、
食材一つ一つに気を配ることが大事ではないでしょうか。
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